株式会社Rejoui を設立いたしました

このたび新たに株式会社Rejoui(リジョウイ)を設立いたしました。今後はHuman Resources & Learning に特化した事業を行って参ります。2016年9月30日でALBERTを退職しておりますが、ALBERT、および関係各所の皆様には在籍前から現在に至るまで多くお世話になり、感謝の気持ちでいっぱいです。

何をやるのか

Human Resources & Learning 分野に特化したデータ分析およびコンサルティング
いずれは、関連するプロダクトの開発も行いたいと思っています。

なぜやるのか

「組織」というものの目的を考えた時に重要なのは「成果をあげること」ではないでしょうか。システム開発のプロジェクトにおいては、成果をあげる・効率よくプロ ジェクトを進めるためのツールは多く存在しており、データドリブンな意思決定も行われています。しかし「成果を上げるための組織編成をデータ分析の結果を考慮して論理的に行おう」という取り組みをされているところは、まだまだ少ないのではないか、と感じています。データ分析の技術は、今や様々な場面で活用されていますが、人事データを分析したという事例は数多くありません。教育の分野においても同様です。分析の技術は日々大きく進化していますが、未だそれが活かされていない領域がHuman Resources & Learning の分野です。この分野にデータ分析の技術を適用していくことにより、組織に属する人材の成長を最大化し、人々が働き、学ぶうえでの負荷を軽減し「組織がより成果をあげる」ことに貢献したいと考えています。

人事と教育の両方である理由

2015 年半ば頃より、教育業界(学校教育および企業にとっての人材育成)について興味を持ち、色々と情報を収集していたところ、 Lebac(HR&Learning Technology consortium)の皆様とのご縁がございました。それまでは「教育・学習」分野のみに特化することを検討していましたが「人事・人材活用と教育は切り離せない」という姿勢を持つLebacの皆様から大いに学ぶところがありました。10年半所属したALBERT社においても創業者のメッセージである「会社の力がスタッフ一 人ひとりの能力の総和であり、スタッフの能力は”教育×やる気×素質”で決まる」という価値観に共感し「いかにスタッフが学び、成長していくことが大切か」 を大切に思ってきました。優秀な人を採用するだけではなく、その後いかに教育をするか・・・採用も育成も、どちらか一方だけでは組織の成長は成り立ちません。 そのため「人事」と「教育」の両方を見ていこうと決めました。「教育」領域は、当面は企業などの組織での人材教育を想定していますが、学校教育においても共通して活かせることは多くあると思いますので、シーンは特に特定せず「人が学ぶ」ということを追求してみたいと思っています。

社名に込めた想い

「知情意」という言葉があります。これはカントが唱えた人間の「心」の3つの働きを表したもので、知:知性、情:感情、意:意志をそれぞれ表しています。人の 心は、このどれか1つというわけではなく、3つの調和によって成り立っているとされます。「この人は知の人」とか「情が勝る人だね」とか「意>知>情の人だね」と いったように、その人がどのような心の持ち主であるかを、この3つで表すことができるとされています。

社名「Rejoui」は、リジョウイと読みます。この「知情意」にヒントを得て、下記のような意味を込めています。

リ・・・「理」 理性・論理・理想そして数理の「理」。常に論理的に、物事や人物に接するという意味を込めています。「理想」を追い求める姿勢を忘れずにいたいという意味もあります。

ジョウ・・・「情」 感情と情熱の「情」です。人の気持ちを思いやり、何事にも情熱を持って臨むという意味を込めています。

イ・・・「意」 意志の「意」です。これをする、またはしまいという積極的な心を持ち続け、強くはっきりした意向を示す力を持とう、という意味です。

ALBERTでの10年半

挫折と失敗の繰り返し

2006 年3月に入社し、2016年9月まで10年半という長い年月を過ごさせていただきました。メディア事業、レコメンドASP事業、データ分析事業、コンサル ティング・・・様々な事業や立場でALBERTに関わらせていただきました。初めの数年間は失敗と挫折の繰り返しで、周囲の期待に全く応えられていないという焦燥感、危機感の毎日でした。しかし、何度失敗しても新たなチャンスをいただきました。「失敗してもチャレンジする」「成功するまでやる」という意志を持つ、これを学べたことはALBERTで得た宝物です。

学びと成長

常に学ぶための最高の環境がALBERTにはありました。何かを学ぼうとした時、そこには最高の師と最高の仲間が常にいました。ロジカルシンキングやデータ分析のスキルだけでなく、ドキュメント作成やクライアント対処、様々な文化的な教養など、枚挙に暇がありません。
セ ミナーや学会での発表機会もたくさん頂きました。外部で発表することは、大きな成長の機会でした。発表するためには、発表する事柄だけでなく、その周辺のことにも精通する必要があるため、多種多様なことを勉強するきっかけになりましたし、発表後は色々な方からフィードバックをいただくわけですから、それがまた次の成長 へとつながります。そのような機会を、本当に多くいただきました。時にはクライアントの担当の方と一緒に登壇という機会もありました。発表の機会をくださった皆様・一緒に登壇くださった皆様に、この場を借りて心よりお礼申し上げます。

最後に

社会人としての十数年、そして今回Rejoui 設立に際しまして多くの方にお世話になりました。とりわけ、ALBERT 上村崇 社長には退職に際し様々なわがままを聞いていただき、また応援していただき、どのように感謝の気持ちを表せば良いか、適切な言葉を見つけられません。この感謝の気持ちを忘れず、ALBERTの卒業生であることに誇り持ち、事業の成功をもって感謝の気持ちをお伝えできればと思っています。

ALBERTの皆さま、これまでALBERTでお取引させていただきましたクライアントの皆さま、ALBERTのOBOG、サイバーエージェント、およびそのOBOGの皆さま、 LeBac、データサイエンティスト協会、アナリティクス・アソシエーションの皆さま・・・そして友人・家族・・設立に際しましてお世話になりました全ての皆様に心より感謝申し上げます。これからのRejouiのチャレンジを、どうか厳しい目を持って応援してください。宜しくお願い致します。

2016/09/26
株式会社Rejoui
代表取締役 菅 由紀子

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