特別講演:次世代へ伝える、データサイエンティストの魅力と女性のキャリア
当社データサイエンティストの吉田綾恵が、東洋大学食環境科学部フードデータサイエンス学科の特別講演に登壇いたしました。講演は、フードデータ分析基礎演習Ⅰの授業の一環として1年生を対象に実施されました。
データサイエンス分野が持つ多くの可能性をテーマに、データサイエンティストとして日々向き合う業務の魅力と苦労、キャリアについて、これから社会に出る学生に向けてメッセージを送りました。
登壇者プロフィール
吉田 綾恵(よしだ あやえ)
株式会社Rejoui データサイエンティスト
獣医師・生物学博士
北海道大学獣医学部卒。15年間、製薬関連会社にて候補物質が病気を治す効果があるかを調べる仕事に従事。大学に研究員として派遣されたことをきっかけに、患者さんの大量なデータ(=ビックデータ)に興味を持ち、データサイエンティストに転身。家庭では二児の母として奮闘中。
第一部:データサイエンティストと生徒たちの接点
フードデータサイエンスとは、データサイエンスとフードシステム学(農林水産物の生産から食品の製造・加工、卸売、小売を経て消費者に渡るまでのしくみを学ぶ領域)を融合し、食に関わるさまざまな課題の解決を目指す分野です。(*1)
特に近年では、AI(人工知能)やビッグデータを活用した食の最適化や効率的な生産、消費者の嗜好分析といった、フードテックと呼ばれる新しいアプローチが注目されています。また、個々の健康状態に合わせたパーソナライズドニュートリションや、持続可能な食糧供給の実現など、食とテクノロジーが融合した研究も急速に発展しています。
フードデータサイエンス学部の生徒たちは、食に関する深い知識とデータサイエンス領域の全般的な知識・技術などを日々学んでいます。
前職で製薬企業の研究員として化学や生物学、治験に関する知識と経験を積み、現在はデータサイエンティストとしてその知見を活かしている吉田のキャリアは、生徒の学習分野と多くの接点があり、皆関心を寄せていました。
フードデータサイエンス学部の生徒たちは、食に関する深い知識とデータサイエンス領域の全般的な知識・技術などを日々学んでいます。
前職で製薬企業の研究員として化学や生物学、治験に関する知識と経験を積み、現在はデータサイエンティストとしてその知見を活かしている吉田のキャリアは、生徒の学習分野と多くの接点があり、皆関心を寄せていました。
(*1)
参考1 https://www.toyo.ac.jp/academics/fls/ddsf/
(「ABOUT」の下の「フードシステム学とデータサイエンスを融合し「食」に関わるさまざまな課題を解決する」)
参考2 https://www.toyo.ac.jp/nyushi/undergraduate/fls/ddsf/
(「学問の魅力」欄の「フードシステム(農林水産物の生産から食品の製造・加工、卸売、小売を経て消費者に渡るまでのしくみ)
(*1)
参考1 https://www.toyo.ac.jp/academics/fls/ddsf/
(「ABOUT」の下の「フードシステム学とデータサイエンスを融合し「食」に関わるさまざまな課題を解決する」)
参考2 https://www.toyo.ac.jp/nyushi/undergraduate/fls/ddsf/
(「学問の魅力」欄の「フードシステム(農林水産物の生産から食品の製造・加工、卸売、小売を経て消費者に渡るまでのしくみ)
第二部:データサイエンティストの仕事と未来
続いて、データサイエンティスト(DS)の役割や必要なスキルについての解説です。
これからの時代、ビッグデータの活用が企業の成長を左右すると言われている中で、DSの存在感は増していくと考えられています。
一口にDSと言っても、企業の規模や雇用形態によって扱うデータや具体的な業務内容が異なります。また、DSが活躍するために求められるスキルは多岐にわたりますが、主に「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」「ビジネス力」の3つだと提唱されています(*2)。これらのスキルをどう身につけ、極めるかでキャリアの方向性が大きく変わります。
自分に合った進路を選択するためには、大学生のうちにこれらのスキルの中でどの分野に興味があるのか、また、将来どのようなキャリアを築きたいのかを考え、自己分析をすることが大切です。そうして見つけ出した将来の目標に必要なスキルを重点的に磨いていくことで、DSとしての活躍の場を広げ、多様なキャリアの可能性を広げていくことができると伝えました。
(*2)データサイエンティスト協会が提唱する「データサイエンティストに必要な3つのスキル領域」https://www.datascientist.or.jp/dscertification/what/
(*2)データサイエンティスト協会が提唱する「データサイエンティストに必要な3つのスキル領域」https://www.datascientist.or.jp/dscertification/what/
第三部:キャリアと実体験から送る就活アドバイス
終盤は、吉田自身の就職活動での失敗談やインターンを経験する事のメリット・デメリットなどを語り、生徒たちに具体的なアドバイスを提供しました。また、共働き世帯の実情や、子育てをしながらキャリアを積む工夫についても紹介し、Slido(*3)を活用して生徒の質問にリアルタイムで答えるなど、双方向のコミュニケーションが図られました。
(画像:学生が投票したトークテーマに関するアンケート結果)
(学生が投票したトークテーマに関するアンケート結果)
終盤は、吉田自身の就職活動での失敗談やインターンを経験する事のメリット・デメリットなどを語り、生徒たちに具体的なアドバイスを提供しました。
また、共働き世帯の実情や、子育てをしながらキャリアを積む工夫についても紹介し、Slido(*3)を活用して生徒の質問にリアルタイムで答えるなど、双方向のコミュニケーションが図られました。
(*3)Slidoとは
Q&Aやライブ投票・アンケートなど、参加者からリアルタイムに意見を収集できるWebサービス
https://www.slido.com/jp
(*3)Slidoとは
Q&Aやライブ投票・アンケートなど、参加者からリアルタイムに意見を収集できるWebサービス
https://www.slido.com/jp
参加者の声とまとめ
講演に参加した生徒たちからは、「データサイエンティストのイメージが広がった」、「具体的な働き方が理解できた」といった感想が寄せられました。なおこの講演は、東洋大学食環境科学部フードデータサイエンス学科准教授の佐藤 秀保先生よりご依頼いただきました。
講演後に以下のコメントをいただきました。
弊学科では農・食分野における社会科学系のデータ分析の教育に重点を置いています。
今回は、学生が女性のデータサイエティストをより具体的にイメージできるようになる機会として、広くデータサイエンスの魅力について実務に携わる方の生の声をお聞きしたいと考え依頼いたしました。
質の高く貴重なお話をしてくださり、学生にとって新しく有意義な時間になったものと確信しております。
弊学科では農・食分野における社会科学系のデータ分析の教育に重点を置いています。
今回は、学生が女性のデータサイエティストをより具体的にイメージできるようになる機会として、広くデータサイエンスの魅力について実務に携わる方の生の声をお聞きしたいと考え依頼いたしました。
質の高く貴重なお話をしてくださり、学生にとって新しく有意義な時間になったものと確信しております。
今回の講演では、データサイエンスの実務と課題解決のプロセスについて具体的な事例を交えながら紹介し、リアルな知見を提供しました。また、データサイエンス業界での女性の活躍や、ワーキングマザーとしての経験も共有され、生徒たちに多様なキャリアパスの可能性を示すことができました。