CASE03|高校生向け「講演会・交流会」実施後インタビュー

2023年11月、徳島県立脇町高等学校で実施された第2回【SW-ingアカデミー】において、当社代表の菅が講師として登壇いたしました。

イベントでは、データサイエンスと女性のキャリア形成に関する講演と、同校の 1・2年生から直接質問を受ける機会として、サイエンスカフェと呼ばれる交流会が行われました。

イベント終了後、学校独自の参加者アンケートが行われたほか、当社も同校教諭である大久保先生へインタビューさせていただきました。
それらを一部抜粋にてご紹介いたします。

講演内容を生徒が独自にまとめて描いてくれたもの

大久保先生、今回の講演を当社に依頼した経緯について教えてください。

私がRESAS(*1)専門委員として、データサイエンティスト協会(*2)の方とお仕事をさせていく機会があった流れや、同じ四国内の松山南や観音寺第一高校からも話を伺っており御社の存在を知りました。また、代表の菅さんのデータ処理のオンライン講義を受講したこともあったことから、御社であれば本講演会のねらいである、データサイエンスの重要性の理解と理系女子の増加を果たせると考え依頼に至りました。

*1 RESAS(https://resas.go.jp/#/13/13101)
*2 データサイエンティスト協会(https://www.datascientist.or.jp/)

講演テーマについて、なぜデータサイエンスと女性のキャリア形成に焦点を当てたのか教えてください。

以前からデータサイエンスの重要性については取り組んではきましたが、やはり実際の女性データサイエンティストから生のお話を聞くことや質疑ができる機会が欲しかったこと。そして本校入学生の女子の割合が増える中で、田舎ならではの医療系志向に刺激を与えたいという思いがありました。

ーイベントに対する期待と、実際の雰囲気について教えてください。

データサイエンティストを初めて目にすることで憧れて、職業選択の1つになればという期待をしておりました。生徒は講義を真剣に聞いていたと思います。

講演の様子

ーイベント後、生徒たちの反応や質問傾向についてどのような印象を受けましたか?

事後アンケートの回答は、データサイエンスの重要性やその力の汎用性に触れているものも多く、肯定的な意見が多かったです。また、質問は個人的な話からデータサイエンティストの将来像にわたるまで幅広い質問がありました。データサイエンティストの女性割合が少ないことを初めて知ったという意見が多くあり、やはり知ることから変わっていくのではないかと考えております。

事後アンケートの一部(n=281)

ーイベント後、生徒たちや教職員がデータサイエンスの重要性についてどのように理解したかについてお聞かせください。

アンケートにもあるようにデータサイエンスが社会問題の解決に重要であると、ほとんどの生徒が回答しており、講義から理解できたと感じております。教職員も個別にお話を聞きたいという方が複数いました。

(参加生徒から寄せられた感想)※一部抜粋

2年生 女子

理系女子が注目されている中、文系が好きだから関係ないと思っていました。でも、デ ータサイエンティストの仕事で、言語を分析する仕事があると知って面白そうだと思いました。理系だからといって、文系が一切関係ないということはないんだと知ることが出来ました。今回の授業で学んだことをこれから活用していきたいと思います。

2年生 男子

未来のことについてのデータを作成することはとても難しいと思いますが、それを仕事にしている先生の話を聞いて自分の課題研究のデータ作成に生かそうと思いました。いい職場の雰囲気が伝わり、趣味と仕事が同時に行えることもいいなと思いました。

1年生 女子 

私は、データサイエンティストという言葉は知らないに近かったのですが、活躍できる仕事が、医療・製薬や製造業、金融業、コンサルティングに加え、さらにエンターテインメントやスポーツなどがあることに驚きました。さまざまな職業について色々な人の役に立っているということは、まさに「データを使って「世の中の困りごと」を解決する人」にふさわしい仕事だと思います。この仕事・技術は一生モノですし、もし私がデータサイエンティストになることが出来れば、それは誇りをもてる職業となるでしょう。 三つのスキル(ビジネス力、データサイエンス、データエンジニアリング)に分けられ、それぞれ得意分野を活かして活躍していると聞きました。私は、この三つの中で国語や歴史 などが得意なほうなのでビジネス力を活かせるのではと思います。このことは、誰もが努力 すれば、興味があれば尚更、個性を活かして活躍することが出来ると思うので、職に就くのが簡単ではないかもしれなくても、挑戦してくれる人が増えてもおかしくはないはずです。

1年生 女子

「データサイエンス」という言葉を初めて聞いたので何かわからなかったが、先生の話を聞いてとても興味が湧いた。家に帰ったらもっと調べて見たいと思った。
自分の仕事のことを楽しく語れることができるのが素敵だと思った!私も将来自分の仕事のことを楽しく語れるようになりたいと思った。

ーデータサイエンスや理系分野において、学校が将来的にどのような展望を抱いているか教えてください。

まずは理系志望、情報系の志望の増加。そして、どのような仕事においてもデータサイエンスの重要性を理解し、使いこなせるようになってもらいたいと思っています。

ー徳島県立脇町高等学校の皆さん、大久保先生、ご協力ありがとうございました!!

おわりに
参加した生徒からは「データサイエンスを知らなかった」という意見が多く、話を聞くこと・知ることで興味を持った、という嬉しい声が寄せられました。データサイエンティストの仕事内容やデータサイエンスの重要性を届け、多くの生徒に進路の選択肢の一つとして知ってもらう機会となりました。講演内容をグラレコのように即興でまとめてくれるなど、生徒たちの溢れる意欲に私たちも刺激を受けました。この時間が一人でも多くの未来のデータサイエンティストへと繋がることを願っております。

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