日本IBMは、6月8日、AI倫理に関する調査レポート「AI倫理の実践 – 信頼できるAI実現へ、全社的取り組み」の日本語版を発表した。
プレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000249.000046783.html
本調査は、2021年5月から7月までを調査期間とし、22カ国を拠点とする組織の1,200人の経営層と、22以上の業種にわたる事業・技術部門の16役職に対して行われた。経営者がAI倫理の重要性についてどのように考え、また組織がそれをどのように運用しているか、調査を実施したものだという。
調査では、回答者の80%がAI倫理について責任を負うべき主な職務を問われた際、CEOなどの非技術部門のリーダーを挙げ、2018年の結果から急上昇した結果になったとのこと。
また、調査対象のCEOの79%がAI倫理に向けた準備を進めているが、実際に運用可能な組織は回答した組織の4分の1未満であり、AIソリューションに倫理原則を担保し組み込む進捗状況に遅れが出ているという。
さらに、調査対象となった組織の68%は、AIにおけるバイアスの軽減のために多様かつ開放的な職場環境の重要性を認識しているものの、AIチームの多様性は実質的に他の組織より低いことも示唆しているとのこと。
本調査の全内容は、以下のリンクから閲覧することができる。
AI活用に関わっているビジネスパーソンは、ぜひ閲覧してみてはどうだろうか。
調査レポート:https://www.ibm.com/thought-leadership/institute-business-value/jp-ja/report/ai-ethics-in-action