一般社団法人データサイエンティスト協会が「データサイエンティスト検定™ リテラシーレベル」(以下DS検定™ ★)を2021年秋より開始すると発表しました。データサイエンティストと産業界の橋渡しとして、日本がグローバルで活躍するためのデジタル人材育成に貢献する狙いだという。
データサイエンティスト協会では、データサイエンティストに必要なスキル、知識を定義し、スキルチェックリスト・タスクリストとして公開しています。
今回発表されたDS検定™ ★は、チェックリストで定義されているアシスタント・データサイエンティスト(見習いレベル:★)と数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムが公開している数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラムのレベルを総合し、実務能力と知識を有することを証明する試験とのこと。
データサイエンティストの初学者やこれからデータサイエンティストを目指すビジネスパーソンなど幅広い層を受験対象と見込んでおり、試験は年2回(春、秋)の実施を計画しているという。第一回目の検定試験は2021年秋ごろを予定。
DS検定™詳細
https://www.datascientist.or.jp/dskentei/
数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラム詳細
http://www.mi.u-tokyo.ac.jp/consortium/pdf/model_literacy.pdf
スキルチェックリスト・タスクリストについて
データサイエンス協会が定義しているリストには、「スキルチェックリスト」と「タスクリスト」の2つが存在します。
スキルチェックリストは、データサイエンティストに必要とされるスキルを、「データサイエンス力」「データエンジニア力」「ビジネス力」の3分野に分け、さらにそれぞれの分野レベル別に見習いレベル(★)から業界を代表するレベル(★★★★)までの4段階を定義し、チェックリスト化されています。
タスクリストは、同協会と独立行政法人情報処理推進機構によって共同で策定されています。スキルチェックリストを補完するものとなっており、定義された各スキル要件が現場のどのプロセスで求められるかが整理されています。データサイエンスのプロジェクトにおけるプロセスの全体感や自分がどの役割を果たすのか、また2つのリストを併用することで身につける必要があるスキル項目を知ることができるという。
それぞれのリストは以下よりダウンロードいただけます。
スキルチェックリスト
https://www.datascientist.or.jp/common/docs/skillcheck_ver3.00.pdf
タスクリスト
https://www.ipa.go.jp/files/000063897.xlsx