COVID-19の影響レポート ~イベント中止はいつ意思決定されたのか?~

COVID-19の影響レポート  ~イベント中止はいつ意思決定されたのか?~

世界中に猛威をふるったCOVID-19。2020年2月以降、日本国内においても新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化し、私たちが参加や開催を予定していたイベントは次々と、中止や延期、または規模縮小するなどの影響を受けた。
データ分析事業を展開する株式会社Rejouiでは社内の有志メンバーによるチームを構成し、日本国内で予定されていたイベント開催が、どのタイミングで中止や延期等の変更が判断されたのか、公開情報を用いてデータ収集・分析を行なった。

レポートサマリー

今回の分析対象は、全国のイベント情報が掲載されるWEBサイト「Walkerplus」にて公開されたイベント情報を対象に行なった。

〇 対象期間中のイベント中止・変更件数は、2/28と3/21・3/26が突出して高い
〇 イベントの中止・変更は、政府による外出自粛要請の発表から2日後に最も増加している。
〇 イベント中止・変更発表のタイミングで最も多いのは、11~15日前で、全体の23.2%を占めていた。

■イベント中止・変更件数の推移について
イベントの中止・変更件数の増加は、ある一定期間に偏りがみられた。これは、3/10に発表された政府によるイベント自粛要請(10日間程度の延長)と、3/21以降に開催予定だったイベントの中止・変更数の増加に関連づけられるのではないか?と考えた。

■感染者数の推移について
日本国内における感染者数は、2/17から徐々に増加傾向をみせた。3/7以降は1日当たりの感染者数は500名を超えはじめ、3/26以降には1000名を上回るほどに急激に増加した。

イベント中止・変更の発表件数と日別感染者数推移

イベント中止・変更件数の推移

【グラフ1】を見ると、2月後半から3月後半にかけて、グラフが山なりに突出している箇所が複数みられる。中でも、2/28と3/21・3/26はそれぞれ前後の日程に比較して、件数が高い。また、グラフの山は3月後半に集中している。

日本国内のコロナウイルス感染者数は、2/17から徐々に増加傾向をみせた。3/7以降は1日当たりの感染者数は500名を超えはじめ、3/26以降には1000名を上回るほどに急激に増加した。

感染者数増加に伴い、政府による対応と外出自粛要請・各自治体による発表があったことから、イベント中止件数の増加要因の多くはこれらの発表に影響を受けていることが考えられる。さらに、3月は学校等のイベントが多く開催される時期でもあり、そういった季節特有の事象も原因の一つであると考えられる。

 

イベント中止・変更発表件数(何日前の発表か)

次に、イベント中止・変更のアナウンスは開催の何日前までに発表されたのかを、5日前単位で集計し、割合を確認した。イベント中止・変更発表の割合が一番多いのは、全体の23.0%で「11~15日前」であった。
この要因は、 中止・変更されたイベント開催日の多くが3/21~3/26に集中していることと、3/10に政府よりイベント自粛(10日間程度の延長)要請があったことに関連していると考えられる。

 

続いて、各イベントの中止や変更のアナウンスは、開催日の何日前までに発表されたかについて集計を行なった。最も多い日は、開催日11日前で14件であった。グラフ〇〇をみると、開催日11日前~17日前でのアナウンスが特に多いように見受けられる。そのほか3日前と7日前にも、前後に比べて突出している傾向があった。
 ※0日前に該当するイベントは、数日間連続で開催が行なわれたもの、開催期間の途中でイベントの中止・変更を発表したものが含まれます。

 

 

今回のプロジェクトの分析プロセスについて別記事にてご紹介を予定しています。ぜひ、あわせてご覧ください。

 

使用データ

■「ウォーカープラス」掲載イベント情報(~3/31迄のイベントを対象)
https://www.walkerplus.com/search/eventinfo/ar0313/

■ 厚生労働省
新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況、国内の患者発生、海外の状況、その他)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00086.html

■ NEWSWEEK

新型コロナウイルスをめぐる日本政府の対応まとめhttps://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/47-2.php

 

【この記事を書いた人】

櫻井 真紀 (さくらい まき)
株式会社Rejoui
データアナリスト

データアナリスト兼事業推進担当。デジタルマーケティング領域の効果分析、SQL・Rを用いたデータ処理・分析の経験を活かし、Adaptive Learningロジックを活用したサービス開発に携わっている。